2010年3月 No.72
 

“身近なエコ素材・塩ビ”をアピール 「エコプロダクツ2009」に出展(VEC/JPEC)

  天井にフラクタル日除けを施工

 国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2009」(主催=(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社)が2009年12月10日から12日までの3日間、「問い直せ、日本の力 ソーシャルパワー元年」をテーマに、江東区有明の東京ビッグサイトで開催されました。出展者数は721社・団体、入場者数は昨年を上回る18.3万人と過去最大。塩ビ工業・環境協会(VEC)と塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)では、「身近なエコ素材、塩ビを知って、学んで、使おう!」をコンセプトに、「展示ゾーン」&「ステージゾーン」の組み合わせでエネルギッシュな展示活動を繰り広げました。

●塩ビ製品の良さをポジティブに

電動紙芝居が人気を集めた
「ステージゾーン」
 

 このうち、様々な塩ビ製品の紹介とその環境優位性を訴えた「展示ゾーン」では、来場者に塩ビ製品の良さをポジティブに訴えるため、ゾーン内を「リサイクル製品」「塩ビがプロデュースする快適生活」「健康・安心」「塩ビでおしゃれ」「遊び心」の5つのコーナーに区分。リサイクル製品の展示では、実際に活用されている製品とともに、リサイクル支援制度(6頁参照)の成果も披露し、両ゾーンの上全面に「フラクタル日除け」を設置して会場のどこからでも眺められるようにするといった工夫を交えて、立体的な展示に取り組みました。
 一方、人気活弁士・坂本頼光氏(左の写真)が電動紙芝居の上演で塩ビの環境性能を分かりやすく説明したのが「ステージゾーン」。「塩ビとの遭遇」と「未来の僕を救え」のふたつの演題で一日6回、環境授業風のステージを行ったもので、ディスプレイに写る登場人物の声色を演じ分けながらの楽しい説明に、小中学校の生徒や家族連れなど、おおぜいの来場者が熱心に聞き入っていました。また、ステージの背景には、住宅分野のエコポイント対象となった樹脂窓を取付け、「省エネでCO2削減に貢献できる塩ビ建材」の紹介も行いました。

● 「環境配慮型展示」の表彰候補に最終ノミネート

 今回の出展では、塩ビブースが「環境配慮型展示」の表彰候補9ブースの一つに最終ノミネートされたことも話題のひとつ。フラクタル日除けやタイルカーペット、壁紙などのリサイクル品で展示場を占めたこと、ブースの設営も再利用品やレンタル品を多用し、舞台も床面の延長で設置しないなどの工夫を行ったこと、などが独自の環境配慮展示のポイントに挙げられたもので、残念ながら受賞は逃したものの、業界としてのリサイクルへの取り組みや、環境問題への対応を分かりやすく伝えていることが評価された結果といえます。
 期間中は、企業関係の来場者から「厳しい経済環境の中で、性能コストに優れる塩ビ製品をもっと使いたいので頑張ってほしい」といった激励も受けるなど、ブースに訪れた多くの方々に塩ビ製品の多様性と環境への熱心な取り組みを理解してもらうことができました。こうした塩ビへの応援が、これからの塩ビ業界活動にとって大きな後押しになりそうです。

5つのコーナーにわけて様々な塩ビ製品を紹介。

リサイクル製品コーナー   快適空間コーナー   健康・安心コーナー

 
おしゃれコーナー   遊び心コーナー