1999年6月 No.29
 
 

★ 塩ビボトルの再生品、クリアファイルとペンケースが完成

 
  当協議会が開発した使用済み塩ビボトルのリサイクル製品の仲間に、クリアファイルとペンケースが新たに加わりました。
  いずれも、粉砕した使用済み塩ビボトルを精製分離して得られた高純度塩ビフレークと、バージンの塩ビフレークを50%ずつ混合してフィルム加工したもので、厳しい品質チェックを見事にクリア。塩ビの再生原料が加工の難しいフィルム製品にも難無く適応することが実証されました。製作協力は、フィルム加工が日本ポリ・プロダクツ(株)、製品加工がサンライズ工業(株)。
  クリアファイルは厚さ0.2ミリ、赤・黄・緑の3色。ペンケースは、乳白透明、厚さ0.6ミリのシートを折り曲げ成型したもの。当協議会では今後、自治体などに配布して、塩ビ再生品のモデルとしてPRに役立てていく計画。
 

★ 『'99 廃棄物処理展』で塩ビ業界のリサイクル活動を紹介(VEC)

 

  廃棄物処理技術の見本市『'99 廃棄物処理展』が5月25日〜28日の4日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開催され、塩ビ工業・環境協会(VEC)も、塩ビ業界のリサイクル活動について紹介を行いました。
  塩ビのリサイクル床材を敷き詰めた会場には、使用済み塩ビで作ったパイプや遮音ボードなど多くのリサイクル製品を展示したほか、塩ビの高炉原料化やセメント原燃料化、さらには塩ビ管・継手のリサイクル事業などの概要を紹介するパネルも展示され、一目で塩ビ業界の環境活動が理解できる仕組み。来場者の中には、再生品の展示を見て 「いろいろリサイクルしてるんですね」 「リサイクル製品には見えない」 「塩ビも安心して使えることがわかりました」という人や、高炉原料化の取り組みを知って、「塩ビの有効利用だけでなく二酸化炭素の削減にもなるんですね」 といった感想をもらす人もあり、4日間の出展が多くの方々に塩ビ製品のリサイクル活動の理解に役立ったことをうかがわせました。