1997年6月 No.21
 

 塩化ビニルリサイクル推進協議会の名称変更と組織改革について

 塩ビのリサイクル・環境問題解決へ、
  「塩化ビニル環境対策協議会」として再出発

 

  当協議会は、去る5月7日開催の平成9年度臨時総会において、団体名を「塩化ビニルリサイクル推進協議会」から「塩化ビニル環境対策協議会」(Japan PVC Environmental Affairs Coun cil/略称=JPEC)に変更するとともに、組織改革を行って新たな環境活動に取り組んでいくことを決定しました。  

 

6年間の状況変化に対応

  当協議会は、○塩化ビニル製品(塩ビボトル、塩ビ卵パック、塩ビ管)のマテリアルリサイクル、○エネルギー・資源回収のための調査・研究および技術開発、○塩ビ製品のリサイクルに関する調査および広報などを目的に平成3年10月に設立され、以後、6年間にわたり4つのワーキンググループを中心として種々の活動を展開してきました。
  しかし、その後の調査・研究によりマテリアルリサイクルの経済的な限界が明らかになったこと、使用済み製品のリサイクルだけでなくダイオキシン問題など新たな環境問題に対応して社会的な責任を果たしていく必要が生じてきていることなど、マテリアルリサイクルを中心としたこれまでの活動だけでは対応し切れないような状況の変化が進みつつあります。

 

幅広い視点で多様な取り組み

  今回の名称変更とこれに伴う組織改革は、こうした塩ビをめぐる種々の環境変化を見つめなおし、清新な姿勢で真っ正面から、塩ビのリサイクル・環境問題全般の解決に取り組んでいこうとする業界の意志を表したものです。
  今後は、リサイクルの研究でも、マテリアルの分野だけでなく、サーマル、ケミカルリサイクルも含めた総合的なリサイクル技術の確立に一層の力を注ぐとともに、塩化水素の効率的な処理と再利用の研究など、幅広い視点から多様な取り組みを展開していく計画です(今年度の具体的な事業計画については次頁の記事参照)。
  新しい組織図は下図のとおり。また、人事面では專田彬(東亞合成社長)が引き続き会長職に当たるほか、運営委員長には西村義信(シーアイ化成特別顧問)、特別対策委員長には橋本光正(新第一塩ビ常務)、MR<マテリアルリサイクル>委員長には西村運営委員長(兼務)、調査研究委員長には石田和夫(信越化学工業常務)、広報委員長には竹内進(東亞合成顧問)がそれぞれ就任しています。
  以上、この度の名称変更と組織改革に込められた本会の主旨をご理解いただき、今後とも各位のご指導・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。