1995年6月 No.13
 
 

● ‘95廃棄物処理展レポート―プラ処理協のプラボトル分別回収機に来場者の関心

 
  廃棄物の処理・リサイクル技術に関する総合展示会「‘95廃棄物処理展」が、5月8日〜11日まで、東京晴海の東京国際見本市会場で開催されました。
  プラスチック処理促進協会の出展ブースでは、あぜシートや床マットなどの塩ビ再生品が展示されたほか、プラスチックボトルを塩ビ、ペット、その他の3種類に瞬時に判別する分別回収機が来場者の関心を呼んでいました。
  今年は、全体的にプラスチックの減容機や資源ごみ分別収集システムなど、リサイクルの前処理工程に関する新技術の展示が目立っていたようです。
 

● 塩ビニュース・フラッシュ―最近の新聞報道から。廃農ビのリサイクルや固形燃料化が話題

 
 ・ 高知県が、家庭ごみや産廃のエネルギー再利用めざし、ごみ発電プラント建設の検討へ。 産廃系プラスチックの燃料化も検討課題に(朝日高知版3/20)
 
 ・ 埼玉県久喜宮代衛生組合の「プラスチックの固形燃料化施設」が完成。プラスチックの分別回収から固形燃料の製品化まで一貫して行うシステムは全国初。燃料は、福島県の医療用リネン類クリーニング工場でボイラー施設に使用(毎日埼玉版3/28、埼玉4 /8)。
 
 ・ 大手家電メーカーが廃棄処分していたプラスチック包装材を洗浄処理してリュースするオズコーポレーション(豊田市)の環境事業に、国内外のメーカーが注目(中部経済3/30)。
 
 ・ 日立製作所が大型家電品リサイクルの実証プラントを完成。プラスチック類はマイナス20℃に冷却、破砕した後、比重差で塩ビ、ポリオレフィン、ABS樹脂などに分別。 塩ビは再生加工してリサイクル(茨城4/13)。
 
 ・ 千葉市が、今年9月からプラスチックごみ専用の溶融機を搭載した収集車を導入へ。容器包装のリサイクル新法施行をにらみ、全国にさきがけ、「軒先溶融」で運搬経費削減。 溶融後、燃料や工業材料としてリサイクル(読売5/2夕刊)。
 
 ・ 廃農ビをリサイクル処理する「県園芸リサイクルセンター」が、茨城県茨城町に完成。廃農ビを粉末化した後、業者の手で建材用の床タイルに再生。処理能力年間1万トンで、 平成12年までに農ビのリサイクル率15%達成が目標(産経5/15)。