2016年9月 No.98
 

ご存知ですか?バブルサッカー

透明塩ビのバンパーをかぶって、ゴールを狙え!人気急上昇中の新球技

バブルサッカー
 透明なソフト・プラスチックの球体(バンパー)をかぶった敵味方10人のプレイヤーが、ボールを追いかけて、ぶつかり合ったり、転んだり。ちょっとユーモラスで、そのくせ迫力満点の、バブルサッカーって、知ってました?実はこのバンパーの多くが塩ビ製。というわけで、今回はアミューズメント塩ビの新世界へご案内。

●ノルウェー生まれ

鈴木さん
「激しくぶつかるので、4、5ヶ月程度で穴が開いたり、接着部が剥がれたり。今はビニールテープで補修していますが、専用の修正キットを開発してほしいですね」(鈴木さん)

 バブルサッカーは、5年前にノルウェーのサッカーバラエティ番組から誕生した「新しすぎるスポーツ」。2014年には早くも日本初お目見えとなって、いまや年齢性別を問わず全国でファンが急増中なのです。
 競技の普及に取り組む日本バブルサッカー連盟(東京都港区、(株)エコLOVE内)の鈴木俊和チーフマネージャー兼チーフインストラクターによれば、「正確な競技人口は掴めませんが、連盟の全国大会だけでも参加者は1万5千人を超えます。各地のスポーツ・アミューズメント施設でもバブルサッカーを常備しているところが増えているので、すべて数えたらその何倍にもなるかも」とのこと。

●日本製のバンパーがほしい

8枚のシートを張り合わせて球形に加工したバンパー   持ち手
8枚のシートを張り合わせて球形に加工したバンパー。これを空気ブロアーで膨らませた後、すっぽりかぶって、内側のベルトにランドセルのように腕を通し、両手で持ち手を握る。これで準備OK。

 で、そのバンパーの素材に使われているのが、塩ビとポリウレタン。軽くて装着しやすいウレタン製、デザイン性が高く楽しさが演出できる塩ビ製と、特長はそれぞれですが、規格は同じで、特大、中、キッズ用の3サイズがあり、直径は最大1.5m。重量は特大サイズで13kgと、見た目に反して結構重いのは、衝撃が大きいので耐久性が求められるためとか。

 「残念なのは、中国、ドイツ、ノルウェーなど、すべて海外で製造されていること。技術力のある日本の塩ビメーカーが作れば、きっといいものができるはず」と鈴木さん。
 近々、20カ国以上が参加して第1回ワールドカップの開催も予定されているようで、競技人口は今後も伸び続ける可能性大。どこか手を挙げるメーカーはありませんか?

【バブルサッカーメモ】

 詳しいルールは連盟のサイト(http://bubble-football.jp)をご覧いただくとして、ざっとポイントを説明すると、プレーヤーは1チーム5人(内1人はキーパー)。試合時間は5分ハーフの10分マッチで(これでもかなり疲れる)、ボールはフットサルボールの4号を使用。コートもフットサル競技場と同じ大きさで、体育館や芝生の上で簡単に楽しめる。