2015年12月 No.95
 

JPEC・APVN・GVC合同セミナー開く

塩ビをめぐる海外の動向−米欧亜などの塩ビ関係者9人が最新情報を報告

JPEC・APVN・GVCの3団体合同セミナー
上の写真左はVECの関専務理事(司会)と、歓迎の言葉を述べたJPECの鈴木運営委員長

 北米、ヨーロッパ、中国、アセアン地域などにおける塩ビ関連動向をテーマにしたJPEC・APVN・GVCの3団体合同セミナーが、10月27 日の午後1時から、東京都中央区のトラストシティ カンファレンス・京橋で開催され、9人の講演者が各地域の最新情報を報告しました。

●リサイクル・環境対応などで注目の報告

N・チューンハユサ氏   ガンディ・クワンディ氏   アルナ・クマリ氏
N・チューンハユサ氏 ガンディ・クワンディ氏 アルナ・クマリ氏
   
クラーク・チャン氏   キャシー・ワン氏   ソフィ・マクミラン氏
クラーク・チャン氏 キャシー・ワン氏 ソフィ・マクミラン氏
   
ブリジット・デロ氏   リチャード・ドイル氏   エイニア・カラン氏
ブリジット・デロ氏 リチャード・ドイル氏 エイニア・カラン氏

 セミナーは、10月27日〜28日にかけて、APVN(Asia Pacific Vinyl Network)総会とGVC(Global Vinyl Council)のマネージメント会議が東京で開催されたのに合わせて企画されたもので、9人の講師がそれぞれの地域・国における塩ビ市場や新製品開発の動向、関連規制(REACH、RoHS、米国内規制など)の状況と影響、可塑剤・安定剤等の動向、さらにはリサイクル・環境対応やイメージアップ戦略などについて、最新の情報を提供。
 好景気を背景にパイプや窓枠などの需要拡大が続く中で、リサイクルのチャネル作りに取り組むインド、生産過剰傾向で輸出に力を入れる一方、政府の環境政策により生産技術の改良が迫られている中国、欧州では2025年までにリサイクル可能な廃棄物の埋立禁止が決定している中、VinylPlusプロジェクトに沿って5つのチャレンジ(ループリサイクリングの推進など)に取り組む。持続可能な塩ビをめざして健康安全、炭素の排出削減などに取り組むVI(米国塩ビ協会)などの報告に関心が集まり、活発な質疑応答が交わされました。

講演会のプログラムと報告

  1. アセアン地域
    • 持続可能なPVCに向けたアセアン協同の取り組み
      ナムサック・チューンハユサ氏(アセアン・塩ビ協会事務局長)
    • インドネシア最新報告2015
      ガンディ・クワンディ氏(PTアサヒマス·ケミカル部長)
  2. インド
    • インドのPVC市場はなぜ無限なのか
      アルナ・クマリ氏(リライアンス・インダストリーズ上級部長)
  3. 台湾
    • 台湾最新報告2015/11/23
      クラーク・チャン氏(台湾プラスチック副部門長)
  4. 中国
    • 中国のPVC市場概観とZHENGBANGの対応
      キャシー・ワン氏(ZhengbangTechnology・プロジェクト総括責任者)
  5. オーストラリア
    • オーストラリア最新報告
      ソフィ・マクミラン氏(オーストラリア塩ビ協会専務理事)
  6. ヨーロッパ
    • ヨーロッパの塩ビ産業
      ブリジット・デロ氏(欧州塩ビ製造者協会専務理事)
  7. 北米
    • 塩ビのサステナビリティ2015
      リチャード・ドイル氏(米国塩ビ協会専務理事)
    • Vinyl Is Beautiful everyday, everywhere
       エイニア・カラン(カナダプラスチック工業協会事務局長)