2015年9月 No.94
 

「塩ビ管・継手の普及・啓発活動」、
平成27年度の取り組みスタート

3カ年計画の最終年度。自治体訪問は27カ所、
塩ビ管への理解促進へ充実の活動計画(塩化ビニル管・継手協会)

RRロング管 RRロング管

地震に強い水道用ゴム輪形塩ビ管(RRロング管)

離脱防止金具を取り付けたRRロング管

 塩化ビニル管・継手協会では、全国の自治体・事業体を対象に塩ビ管・継手の普及・啓発活動(3カ年計画)に取り組んでいますが、その最終年となる平成27年度の活動が7月からスタート。計27カ所の自治体・事業体訪問を中心に、研修会の開催と資料類の活用なども合わせて、さらに充実した活動を展開中です。

●2年間の活動成果に手応え

 塩ビ管・継手の普及・啓発活動は、平成25年10月〜27年度末まで足掛け3年にわたる長期プロジェクト。3年間で計75自治体の担当部署(上下水道、農業用水)・事業体を訪問し、塩ビ管の耐久性・耐震性等に関する最新の研究データの紹介などにより、改めて「塩ビ管の有用性」への理解を深めてもらおうという狙いで、協会の担当者は「26年度は25自治体123部署を訪問したほか、新たな訪問先として、水道用途で塩ビ管の使用比率が高い小規模都市(全国簡易水道協議会の加盟市町村)と、上下水道のコンサルタント業務を行う全国上下水道コンサルタント協会の地区支部を回ることができた。2年間の活動で、塩ビ管に対する自治体の評価、期待は高まっており、上下水道の関連団体などの認識も変わってきた。既に広く普及している下水道用塩ビ管への期待はもちろん、水道用についても、耐震性能とコストパフォーマンスの良さから、従来の鋳鉄管などとすみ分けするという考え方も広がりつつある」と成果への手応えを強めています。
 その仕上げの年となるのが平成27年度の取り組み。先頃まとめられた事業計画には、上記の成果を踏まえて、塩ビ管へのさらなる理解促進へ向けた活動項目が盛り込まれています。

●平成27年度計画のポイント

塩化ビニル管・継手資料「水道編」

資料も改訂されました

【自治体・事業体訪問と訪問部署の充実・追加】
@3カ年計画で決定した75自治体のうち、まだ訪れていない25カ所を訪問します。
A26年度に追加した全国簡易水道協議会の加盟都市と、コンサルタント協会の地区支部についても訪問を継続していく計画。前者については26年度実績の14カ所以上、後者については全6支部のうちの残り2支部を予定しています。
B水道用途の普及を促進するため、基幹管路(導・送水管)、配水管路で塩ビ管・RRロング管を使用している自治体・事業体をピックアップして訪問し、ヒヤリングなどの現状調査を行うとともに、調査結果の広報などにも取り組む計画です。
C下水道用途については、下水道普及率が現在約77%の水準にあることから、未普及地域解消のモデル試験地区を訪問するほか、社会資本総合整備計画を立案中の自治体に向けて、下水道用塩ビ管を提案するなどの活動も予定しています。

【講習会・研修会の開催と資料配布】
@26年度の訪問時に講習会の要望・検討のあった自治体・事業体をフォローするほか(26年度は要望のあった5部署のうち2部署で実施)、平成27年度訪問する部署からの要望に対応する。
A配布資料としては分野別パンフレット『水道編』『下水道編』『農水編』の改訂版(「水道編」ではRRロング管の耐震性、経済性に関するデータなどがさらに充実)、26年度に制作したDVD『塩化ビニル管・継手をもっと知っていただくために』などを引き続き活用していきます。