2015年6月 No.93
 

ユニーク展示会!

「土のうプロジェクト」の面白さと先進性

 土のうって、あの土のう?そう、あの、土のうです。古典的な防災用具を現代生活の中でもっと役立てようと、気鋭のデザイナーが果敢な挑戦を試みた「土のうプロジェクト」の作品展示会が、3月27日〜4月5日、東京港区の芝浦工業大学キャンパス1Fギャラリーで開催されました。
 出品したのは、プロジェクトの中心メンバーであるプロダクトデザイナーの梶本博司さんと14人の仲間たち。「水害や土砂災害対策の基本アイテムである『土のう』を、日常生活でもっと前向きに捉え、使いやすくできないか、というのが今回のテーマ。防災という正義にデザインが負けないよう、また、平時は待機状態が続く防災用品が日常に違和感なく存在できるよう、どんな工夫をしたかが見所です」(梶本さん)
 家庭や地域での災害対応。そんな時代の要請に応える、防災とデザインの超ユニークなコラボレーションをご覧あれ。

防災をテーマにしたデザインの実験。随所に光る、アイデア&ユーモア

ミラー効果で風景に溶け込む「ステルスどのう」(淺野康弘 作)

 

不要時は玄関イスに。「DONOU STOOL」(橋田規子 作)

 

重い土のうも楽々運べる「CONECO」(梶本博司 作)

 

一家に一台。家庭の土のう作りキット「どのこっぷ」(田島若菜 作)

現代の祠?「どのうさん」(早川貴章 作)

 

水害の見張り番「かかし殿」(西山凌 作)

 

「DONOU SHOPPER」 (牧野貴大 作)

 

緊急時に便利「土嚢前掛け」(鈴木大 作)

 

重量調節可「使える土のう」(ヒョン・ダイン 作)

土のう立て「ふくろのあし」(渋谷哲男 作)

 

サンドバッグにも使える「土嚢筋肉トレーニンググッズ」(福沢嘉琳 作)

 

土のうにサインやイラストを描ける「DONOPIN」(八幡純二 作)

 

持ちにくい土のうもこれでOK。「土嚢抱っこひも」(與安里美 作)

 

土砂から高栄養価の土を取り出す「サプリメント」(大畑五月 作)