2014年3月 No.88
 

塩ビ管・継手リサイクル事業の運用状況と再構築

「契約中間処理会社」の拡充で、効率的運用へシステム見直し
(塩化ビニル管・継手協会)

 塩化ビニル管・継手協会では、平成10年から塩ビ管・継手のリサイクル事業に取り組んでいます。同事業は、工事現場などから発生する使用済み品を、全国に配置した受入拠点に回収し、再生塩ビ管などにリサイクルする取り組みです。このほど同協会から、その運用状況と再構築の計画が発表されました。これによりますと、受入拠点は現在73カ所(3月1日)。「契約中間処理会社」の拡充が進んだことを受けて、より効率的なシステムづくりへと見直しが進んでいます。

1 塩ビ管・継手リサイクル事業の運用状況

(1)リサイクル材受入拠点と近年の取組み
 全国に配置された受入拠点には、「前処理品を有価で購入する拠点」と「未処理品の処理を委託する拠点」の2種類があります。
 このうち、近年は「未処理品処理委託」の拠点である「契約中間処理会社」(前処理品受入含む)の拡充が進んでおり、これに伴い、「前処理品有価購入」の拠点のひとつである「中間受入場」は順次整理されてきています(リサイクル協力会社は前処理品を購入してリサイクルする会社)。

図1 塩ビ管・継手リサイクル材受入拠点の推移(拠点数は26年3月以外は、年度初めの数字)

(2)リサイクル材受入実績
 ここ数年のリサイクル材の受入量は、公共投資・住宅着工件数の減少はあるものの、ほぼ横ばいで推移しています。

図2 リサイクル材受入量の推移

2 リサイクル事業の再構築

 塩化ビニル管・継手協会では、「契約中間処理会社」の拡充が進んだことにより、全国の「中間受入場」は平成26年2月末で廃止しました。同協会では「循環型社会の構築を目指して、協会として継続してリサイクル事業を運用していきます。全国の管工事会社をはじめ関係者の皆様には、引き続き塩ビ管・継手のリサイクルにご協力賜りたい」としています。