2008年12月 No.67
 

●セミナー&展示会で「温暖化防止に貢献する塩ビ」をアピール 
VECが「日経リフォーム博2008」に出展。早見優さん、はなさんが楽しい塩ビトーク

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、11月20日〜23日まで、東京有明の東京ビッグサイトで開かれた「日経住まいのリフォーム博2008」(日本経済新聞社主催)に、環境省、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)、エコリフォームコンソーシアム、日経新聞社と協力して出展。「住まいと環境・エネルギーセミナー」を開催(11月22日)したほか、塩ビサッシ、塩ビサイディングをはじめとする各種塩ビ建材の展示などにより、地球温暖化防止に貢献する塩ビ建材の役割をアピールしました。

人気集めた第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」  

右から、坂本雄三、早見優、小林光、
酒井ゆきえの各氏とVECの菅原会長

 「日経住まいのリフォーム博2008」は、“より快適で安心なリフォーム”のための最新情報を一堂に集めて毎年開かれているもの。  
  このなかで、11月22日には「住まいと環境・エネルギーセミナー」が開催されました。厳しい経済環境の中ではありましたが、昨年を大きく上回る数の聴衆を集め、関心の高さが示されました。
 前半のパネルディスカッションには、フリーアナウンサーの酒井ゆきえさんを司会に、環境省総合環境政策局の小林光局長、東京大学大学院の坂本雄三教授、歌手・女優の早見優さんが参加。小林局長は、京都議定書の目標を達成するために、オフィスや住居でのCO2削減対策が極めて重要であることを指摘。環境省に樹脂(塩ビ)製の内窓を導入した結果、CO2排出が18%削減できたこと、また、窓の表面温度が、内窓を開けてブラインドを上げた場合37.2度に達したが、内窓を閉めてブラインドを下ろすと27.3度になったこと、冬は表面温度が約6度上昇したことなど、大きな効果があったことを紹介。「家は小さな地球。まずは家の環境を守らなければ地球の環境も守れない」とコメントされた。坂本教授は、断熱性能向上による熱損失の防止に加えて、冷え、アトピーや喘息を減らすという健康増進効果があることを紹介。また、東京大学が世に率先して温暖化対策に取り組もうとする活動の一環として、樹脂製の内窓を導入する計画があることを披露されました。早見さんは、家を守る主婦の立場から、結露がなくなることや健康増進効果などに関心を示されました。  

第2部トークショーの模様とはなさん(右上)

  第2部のトークショーは、酒井ゆきえさんの司会の下、早見優さんとタレント・エッセイストのはなさんが、海外体験や日常生活の話題などをまじえながら、温暖化防止に向けた「家庭でできるエコリフォーム」について話し合われました。はなさんは、普段、加湿器を使われているとのこと。断熱性能が悪いと結露を生じ、カビやダニを発生しやすくなるだけでなく、家の躯体も腐食させてしまう可能性があることに驚かれていました。また、展示ブースをご覧になっていた早見さんは、遮音性がすばらしかったことを紹介し、隣人と音のトラブルが気になるような方は、是非とも展示ブースで体験して欲しいとコメントされました。また、内窓の設置で防犯性能が高まることに大きな関心を示されました。お二人からは、「窓のように普段はあまり気にしない部分から見直していくことが、長い目で見ると大きな環境対策になる。とても勉強になりました」(はなさん)、「快適な生活のために選択肢が広がるのはとてもいいこと。内窓を取り付けるのは作業が簡単そうだし、主婦にとっては楽しみながら取り組めるリフォームといえる。年老いて外気温の影響を受けやすくなった父の家にも、ぜひ内窓を入れたい」(早見さん)といった発言も。来年は、内窓を入れた効果についてのお話を聞ければ嬉しいですね。

オール塩ビの「塩ビミニハウス」も設置(展示会)  

  一方、4日間にわたって行われた展示会は、主催者の日経新聞社が会場のゲートとして設けたウェルカムスクエアに、「エコリフォームで地球温暖化防止」と題した環境省、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)、エコリフォームコンソーシアムと協賛してVECと樹脂サッシ普及促進委員会・樹脂サイディング普及促進委員会が出展。来場者は、南方に生息していたシロアリが北上するなど地球温暖化が身の回りに引き起こす影響、温暖化対策としての断熱リフォームの大切さ、その中での窓のリフォームの重要性、断熱リフォームが居住者の健康増進や家そのもの長寿化に寄与することが学べるようなブースでした。併せて、塩ビ建材の優れた環境特性が自然に学べる仕組み。  
  塩ビの展示スペースでは、パイプをはじめとする各種塩ビ製品(多数のリサイクル塩ビ使用製品を含む)や、樹脂窓の断熱性・防音性を実感できる体験ボックスの展示などのほか、サイディング、壁紙、床タイルなどすべてを塩ビ建材で作った塩ビミニハウスも設置され、親子連れや夫婦同伴の来場者などで終日にぎわいを見せていました。  
  また、ブースの隣には全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)、VECや樹脂窓の関係団体などが1回15分のミニセミナーや樹脂窓取り付けの実演紹介を行うエコリフォームプレゼンテーションが設けられ、来場いただいた多数の方々が聴衆として参加されました。中でも抑揚たっぷりの活弁調で塩ビ製品の特長を紹介した活動写真弁士・坂本頼光さんの「電動紙芝居」が好評を博しました。

 
塩ビミニハウス
  塩ビサイディングにも関心   塩ビサッシの断熱性体験ボックス

 

●地震に強い塩ビRRロング管をPR。塩化ビニル管・継手協会が「名古屋水道展」に出展

 塩化ビニル管・継手協会は、10月29、30日の両日、名古屋市の「ポートメッセなごや」(名古屋市国際展示場)で開催された「名古屋水道展」(主催=(社)日本水道工業団体連合会)に出展。RRロング管(水道用ゴム輪ロング受口形塩ビ管)をはじめとする塩ビ管の耐震性能などを紹介して注目を集めました。  
  同展は、水道の安心と安全を支える最新技術の紹介を目的としたもので、協会のブースにも両日ともおおぜいの水道事業者が訪れ、耐震性に関するパネル(RRロング管の耐震適合性の評価や近年の地震ではRR管の地震被害が少ない)並びにRRロング管のビデオ上映などを熱心に見学。  
塩ビ管(RRロング継手)の構造
 「RRロングは施工が簡単で、特別な工具が必要ないので良い」「老朽TS継手の更新をRRロングで検討している」といった声も多く、2日間の展示を通じて塩ビ管の耐震適合性についてしっかりと理解された様子でした。  
  なお、ブースには水道事業体をはじめとする官公庁及び関連団体の関係者も多数来場され、RRロング管の耐震適合性などについて十分にご理解して頂きました。