1997年3月 No.20
 
 

● 『PVCニュース』読者アンケート結果から

 
 『PVCニュース』が昨年12月〜1月にかけて実施した読者アンケートの集計結果がまとまりました。本誌の編集内容や塩ビ業界の広報活動への評価・ご意見などをうかがったもので、2102名中389名から回答が寄せられました(回収率18.5%)。ポイントを簡単にご紹介してみます。

(1)『PVCニュース』の閲読状況
 「毎号ほとんど読んでいる」(29.7%)「興味のあるところだけ読んでいる」(53.1%)など、 閲読率はかなり高くなっています。よく読んでいる記事としては「リサイクルの現場から」(70.1 %)がトップで、以下「塩ビって何」の(43.5%)までほぼ均等に関心を持たれているようです。

(2)『PVCニュース』を読む目的
 「環境問題に関心がある」「リサイクルに関心がある」という読者が大半。ほかに「塩ビに関心 がある」「仕事の参考情報が掲載されている」という読者も半数以上見られます(図1)。

(3)塩ビ業界の広報活動に対する評価
 「活発に活動している」と「最近は活動しているようだ」を合わせると半数以上がに一定の評価 を与えていますが、一部には「あまり活動していない」という評価も見られます(図2)。

(4)広報活動で特に活動してほしいこと
 「積極的な情報提供活動」と「わかりやすい解説書の提供」を望む声が中心です(図3)。

(5)塩ビに関する項目別関心度
 「塩ビと環境」「塩ビのリサイクルに関する技術情報」「塩ビのリサイクル状況」「塩ビの有用 性」の4項目に回答が集中しました(図4)。

 本誌では、これらのご意見を今後の編集の中に生かしてより充実した誌面づくりを心がけていきたいと思います。ご協力ありがとうございました。

 

● PRパンフレット『なるほど塩ビ』発刊、希望者は事務局まで

 
  塩化ビニルリサイクル推進協議会のPRパンフレット『なるほど塩ビ』ができあがりました(A4版・28頁)。以前、塩化ビニル工業協会から発刊されていた『塩ビノート』3部作(素材編・環境編・リサイクル編)の内容を中心に、最新の研究成果やデータなどをまじえて、塩ビの素材特性や有用性、塩ビ業界の環境対応などが分かりやすくまとめられています。
  『なるほど塩ビ』をご希望の方は、氏名、年齢、職業(勤務先)、住所、電話番号を明記の上、当協議会までハガキまたはFAXでお申し込みください。
   <申込先>  塩化ビニルリサイクル推進協議会事務局
         〒100 東京都千代田区内幸町2−1−1 飯野ビル3階
         電話:03−3501−2010   03−3506−5487
 

● 好評「小鳥の巣箱」プレゼント、申込はお早めに(残り150個)

 
  前号でご紹介した塩ビボトルのリサイクル製品「小鳥の巣箱」が好評です。これまでに46名の応募があり(内訳は自治体の環境担当19名、清掃工場関係12名、業界関係11名、学校関係3名、流通関係1名)、計72個の巣箱が全国各地でシジュウカラの巣箱として利用されています。
  巣箱のプレゼントは現在も実施中ですが、残りは150個となっていますので、ご希望の方はお早めにどうぞ(応募数150個で締切。申込方法および申込先は『なるほど塩ビ』の記事参照)。
 

● 当協議会の調査・研究成果を報告(2月12日/事業成果報告会)

 
  当協議会がこれまでに取り組んできた調査・研究活動成果の報告会(事業成果報告会)が2月12日午後、千代田区霞ヶ関のダイヤモンド・ホールで開催されました。報告会では、 塩ビ製品のLCAについて(報告者=大洋塩ビ<株>品質保証室の佐々木慎介室長)、ごみ焼却に伴う塩化水素ガス発生について(三菱化学<株>樹脂カンパニー企画管理部の新居宏美次長)、脱塩化水素技術について(鐘淵化学工業<株>プラスチック再資源化推進室の野澤孝司主任)、の3つの研究成果について講演が行われ、参加者(約120名)との間で質疑応答などが交わされました。
 

● 最近の新聞報道から(平成8年12月〜9年2月)

 
  • 廃車のシュレッダーダストから石油ガス燃料を取り出す日本自動車工業会の実験プラントが岐阜県 恵那郡山岡町に完成。乾留などの処理過程で塩ビも安全処理(岐阜新聞12月12日)。
  • 通産省の北海道工業技術研究所と医療機器メーカーのフジテックが、塩素系廃プラから99%の塩 化水素を除去できる脱塩酸技術の実用化に成功。今後は処理能力1時間当たり100?の装置開発 へ(北海道新聞1/18)