1996年6月 No.17
 

 進む再生塩ビの用途開発

  植物活力剤ボトルとキャラクター貯金箱

 

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  塩ビボトルリサイクルWGでは、分離精製した塩ビフレークを用いて、再生品の用途開発にも積極的に取り組んでいます。これまでにもボールペンやスイッチボックス、排水管の継ぎ手などを開発していますが(後の2者は商品化済み)、このほど、その第2弾として植物活力剤のボトル容器とキャラクター貯金箱の2つが新たに制作され、塩ビ再生品のラインナップに加えられました。
  植物活力剤の容器は、『ボトルからボトルへ』とのコンセプトに基づいて作製されたもので、制作協力は農薬メーカーのタケダ園芸。素材には再生塩ビ100%が使用されています。
  一方、玩具メーカー・サンリオの協力で作られたキャラクター貯金箱は、同社のオリジナルキャラクターとして人気の高い『キティちゃん』をかたどったデザインで、こちらは再生塩ビとバージン50%ずつの混合。
  2つとも再生用途のモデルとして作製されたもので、市販される計画はありませんが、同WGでは植物活力剤を計6万本、キャラクター貯金箱を1,500個製造して、ボトルボーイの設置メーカーやWGのメンバー企業に配布し、工場見学者向けのPR用ツールなどに利用してもらうよう協力を呼びかけています。
  桑名市の醤油メーカーには、この秋以降、地元の小学生およそ500人が工場見学に訪れる予定とのことで、同社ではボールペンを合わせた3点セットをプレゼントして塩ビ再生品のPRに役立てていく計画。塩ビのリサイクルに対する理解は子供たちの間でも徐々に高まっていきそうです。