1992年6月 No.1
 
 

 
● 「地球にやさしいプラスチック」テ−マに第14回「JP′92大阪」開催

  プラスチック・ゴム関連の469社が出展、塩ビリサイクル協も初参加

  去る4月9日〜14日の6日間、大阪市南港の展示場インテックス大阪で、第14回「日本プラスチック・ゴム見本市 −JP′92大阪」が開かれ、今回が初参加となった塩ビリサイクル推進協議会も、パネル展示や資料の配布などにより塩ビの基礎知識やリサイクルの取り組みをPR。来場者の注目を集めました。
  この見本市はプラスチック・ゴムの原材料・加工・機械の各メ−カ−が、国内外の業界関係者や自治体関係者、一般消費者などを対象に各社の新製品を展示・紹介するもので、今回は、<地球にやさしいプラスチック>をテ−マに、計469社が出展。地球環境の保護に対応した製品開発の現状が一覧できるとあって会場には6日間で延べ18万4千人を超える人々が訪れ、環境問題への関心の高まりを窺わせました。


●  塩ビに関する意識調査も実施、86%が再利用を要望


  塩ビリサイクル推進協議会では、この期間中、来場者にアンケ−ト用紙を配布して塩ビに関する意識調査を実施しましたが(回収数1377票)、その調査結果を簡単にご紹介してみますと、まず塩ビの用途について最も認知度が高かったのは「パイプ」の89%で、次に「ラップフィルム」の68%、「卵パック」の63%などとなっており、半数以上の人が塩ビ製品について概その知識を持っていることが分かりました。しかし、原材料の60%が食塩からという塩ビの省エネ・省資源性について知っていたのは3人に1人(34%)で、今後の広報活動の必要を感じさせました。一方、塩ビ廃棄物の処理については86%がリサイクル・再利用を望んでいるものの、再生品が「高くても買う」という人は14%に過ぎず(「同じ値段なら再生品を買う」という人が46%)、再生コストの問題がリサイクルを進める上で大きなネックとなることを示しています。